令和6年度美深町各会計予算
令和6年度各会計予算の概要と編成の方針について
日本経済は、内閣府が11月に発表した月例経済報告では「景気は、このところ一部に足踏みもみられるが、緩やかに回復している」としており、雇用・所得環境が改善する下で、各種政策の効果もあって、緩やかな回復が続くことが期待されるとしているが、エネルギー価格の高騰や消費者物価の上昇は収まる気配を見せず、この先も当面の間は厳しい状況が続くことが予想される。
政府は令和5年6月に「経済財政運営と改革の基本方針2023」を閣議決定し、その中で「加速する新しい資本主義 ~未来への投資の拡大と構造的賃上げの実現~」をテーマに掲げている。重点投資分野として、引き続きデジタルトランスフォーメーション(DX)、グリーントランスフォーメーション(GX)をはじめ5項目を掲げているが、大胆な改革を進めることにより、新時代にふさわしい経済社会を創造していかなくてはならないとしている。
令和6年度に向けては、概算要求の時点では一般財源の総額について令和5年度地方財政計画の水準を下回らないよう、実質的に同水準を確保するとしている。地方交付税についても、引き続き厳しい地方財政の現状を踏まえ引上げを要求しているが、これらは先の読めない状況にある。
北海道においても、有するポテンシャルを最大限発揮しながら、足腰の強い地域経済の構築に向け基盤の確立に取り組んでいくとしており、今までと同様に情報の収集と連携が重要である。
美深町の令和5年度の財政状況は、自主財源の根幹となる町税については前年と比較すると若干減少の見込みであるが、一般財源の大半を占める地方交付税については、国の施策による影響もあり、前年と同程度の額を確保できる見込みである。しかし、自主財源の確保は地方交付税に依存している状況に変わりはなく、財政基盤としては弱い状況にある。令和6年度においては、総務省の概算要求において地方交付税1.1%増とされているが、一般財源全体としては予測のつかない部分も多く、国の動向にも注視していく必要がある。
第6次美深町総合計画がスタートし4年目を迎えるが、翌年度には特別養護老人ホームの移転改築事業、町民体育館改修事業など大型の事業を予定しているため、財源をどのように確保していくかなど課題は多い。予算編成に当たってはこれまで同様に予算編成基本方針に基づきながら、令和5年度美深町行政評価報告書、決算審査、議会・住民からの提言を踏まえて職員共通の認識に立ち、重点的かつ効率的な予算となるよう各部署において十分に議論を尽くして当たられたい。
令和6年度美深町当初予算の概要
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総務課 総務グループ 財政係
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